40代になって体や心の不調が気になる、いわゆる「更年期障害」にお悩みの方が増えます。
本日は、更年期の中でも特にお悩みの方が多い症状。暑くないのに汗が止まらなくなったり、急なほてりやのぼせが起こる「ホットフラッシュ」についてご紹介します。
更年期とは
女性は年齢を重ねるとともに、思春期・性成熟期・更年期・老年期の4つのライフステージを経験します。個人差はありますが、50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45~55歳頃)を「更年期」といいます。
更年期の症状・原因とは?
発汗、のぼせ(ほてり)、肩こり、疲労感、頭痛、腰痛、関節痛、不眠、動悸、不安、イライラ、めまい、皮膚のかゆみ、吐き気、胃もたれ、便秘、下痢、尿失禁など。
加齢とともに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれます。
原因がはっきりわからないけれど、なんとなく体調が悪い状態、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」も更年期の症状になります。
仕事や家庭環境など心理的ストレスが要因になる場合もあるため、症状に個人差が大きいのも特徴です。
ホットフラッシュとは?
血管調節能障害に伴う、顔のほてりやのぼせ、発汗が起こる、更年期障害の代表的な症状です。血管運動神経症状と呼ばれるもので、前触れなく症状があらわれ、数分~30分程度でおさまります。
・気温や室温に関係なく、急に汗が出る(顔や体がほてる)
・暑くて汗をかいているのに手足が冷える
・突然激しい動悸がする
・就寝中大量に汗をかく
1日に何度も起こる場合もあれば、週に何回かだけの場合もあり、頻度は人それぞれです。
ホットフラッシュを予防するには?
ストレスを減らす
更年期障害の症状に関係する自律神経は、ストレスの影響を大きく受けます。日々のストレスをため込まず、睡眠や休息をしっかりとることが大切です。
冷えを防ぐ
ホットフラッシュは、顔がのぼせたり、上半身はほてりを感じますが、腰や足は冷えていることが多いです。上半身の熱さに気をとられて下半身の冷えを放置すると、体調を悪化させてしまうことがあります。ほてりがあっても足腰を冷やさないよう注意しましょう。
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適度な運動
有酸素運動をおこなうことで、血流障害が緩和され、ホットフラッシュの頻度や程度を軽減できることがあります。息が弾んで汗ばむくらいを目安に、1回30分程度がおすすめ。ウォーキング、サイクリング、キックボクシングなど、できる範囲で実践してみましょう。
アルコール、カフェイン、刺激物の摂取を減らす
アルコールやカフェイン、辛い食べ物を摂取すると、交感神経が刺激され体温上昇や血流増加によって、ホットフラッシュの引き金になる可能性があるといわれています。これらを摂取したときに症状が悪化する方は、摂取量を減らしてみましょう。
ホットフラッシュの対策とは?
病院でホルモン治療を受ける
ホットフラッシュの症状は、ホルモン補充療法によってエストロゲンを補う治療が可能です。薬は、飲み薬だけでなく、貼り薬やジェル剤などがあり、ご自身に合った処方を選択できます。
副作用のリスクもあるため、事前検査や定期健診など医師にしっかり相談し検討しましょう。
漢方薬を飲む
漢方では、身体をめぐる気・血・水という3つの要素が健康を保っているという考え方を基本にしています。気・血・水の不調から更年期障害の症状が生じているとされています。
漢方薬を取り扱っている病院で、体質や東洋医学的診察と合わせて処方してもらえます。
ホットフラッシュ対策に効果的な下着インナー
ホットフラッシュの予防や治療をしていても、ホットフラッシュが起こってしまうことがあります。
そんな時でも、暑くなり過ぎない、汗冷えしにくい天然素材の下着インナーなら、やさしく体温調節をサポートしてくれます。
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まとめ
ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れによって起こる「ホットフラッシュ」の症状は千差万別。
更年期だから仕方ない、そのうち治るかな…と思っていても、実は大きな病気の前兆の場合もあります。
心身ともに健康で充実した日々を過ごすためにも、できることからホットフラッシュ対策を実践してみましょう。
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