晩婚化が進み、女性の第1子出産(出生)時の平均年齢は30.9歳。1950年と比較すると6.5歳上昇しています。
妊活をする人が増えているなか、本日は、妊活と温活の関係とともに、日々の暮らしに取り入れやすい温活グッズをご紹介します。
妊活とは
「妊娠活動」の略称で、妊娠を望む男女が赤ちゃんを授かるため行うさまざまな準備の総称のことです。
基礎体温を測って排卵日を予測したり、タイミングを合わせたりといった行動だけでなく、妊娠について夫婦で話し合ったり、妊娠に関する正しい知識を学んだりすることも妊活に当てはまります。
妊活の土台づくり
妊活をはじめるときの基本的なポイントをご紹介します。
妊娠に悪影響を及ぼす飲食や喫煙を控える
カフェインやお酒(アルコール )などの過剰摂取は、ホルモンバランスを崩しやすいです。
喫煙についても、女性の場合は生育不良や流産の原因になったり、男性の場合は受精能力低下を引き起こしてしまうといわれています。
質の良い睡眠と運動を継続する
睡眠不足、運動不足もホルモンバランスに大きく影響します。
睡眠は、少なくとも6~7時間確保するようにし、運動は、ウォーキングやランニング、ピラティス、ヨガなど自分のライフスタイルに合わせて継続することが大切です。
ストレスを溜め込まないように心がける
ストレスは女性ホルモンの天敵。ストレスが増えると体内に活性酸素が増え、卵子の酸化を招くといわれています。趣味や運動、人と話すなど、自分に合った方法でストレス発散しましょう。
冷え対策(温活)
冷えは、体全体の代謝や血行を悪くしてしまうため、子宮環境に悪影響を及ぼし、卵巣機能の低下や排卵障害の原因になります。体の冷えをとって、卵巣や子宮の血流量を増やすことが重要です。
妊活と温活
子宮や卵巣は、妊娠し胎児を育てるための大切な場所。卵子は細胞なので、体調や冷えの影響を受けやすいです。
受精卵として着床する子宮は、胎児が育つためのベッドのようなもの。ふかふかのベッドのように温かく、子宮内膜が厚くなるのが理想的です。
子宮と卵巣が冷えると…
赤ちゃんを育てるための子宮には、十分な栄養を送り届けるために、たくさんの血液量が必要です。
冷えで、血流が滞ると子宮に血液が行き届かず、子宮の筋肉が本来の機能を発揮できなくなります。
子宮や卵巣が冷えることで、ホルモンや自律神経のバランスが乱れ、代謝や免疫力など体全体の機能が低下する可能性があります。さらに、イライラしたり不安になったり、心の不調にもつながります。
慢性的に冷えていると子宮や卵巣の機能が衰えていき、卵子の質が低下したり、子宮内膜が薄くなったりして着床しにくくなります。
また子宮や卵巣の病気を引き起こしてしまうこともあり、妊娠から遠ざかることになってしまいます。
日頃から手足やおなかの冷えを感じている人は対策できますが、自覚がない「隠れ冷え性」の人は要注意。
肩こり、頭痛、倦怠感、むくみ、腰痛、不眠、めまい、低血圧などの症状がある人は、実は冷えが原因の場合があるため、血流を改善し、体を温める活動=温活をおすすめします。
子宮と卵巣を温めるには…
血流がスムーズになる基礎体温は36.5℃です。
適正な体温になれば、子宮や卵巣に血液が十分届くようになるため、女性ホルモンが周期的に分泌され、妊娠力アップにつながります。
理想的な体温を保つために、日々の生活で実践できる冷え対策をご紹介します。
もっと詳しく知りたい方は、こちらのコラムもおすすめ⇒『適正な体温で効果的な温活を!』
体の内側から温める
普段の食生活を見直し、体を温める効果のある食材を積極的にとりましょう。
大根や人参などの根菜類、生姜や玉ねぎ、ニンニクなどは取り入れやすい食材です。
他にも、納豆やキムチなどの発酵食品、飲み物をノンカフェインの温かい飲み物にしましょう。
▼もっと詳しく知りたい方は下記コラムもおすすめ
また、適度な運動で代謝を上げることも、体の内側から温めるのに効果的です。
運動を続けることによって筋肉がつくと、さらに代謝が上がり、体温も上がりやすくなります。じんわりと汗を感じる程度の運動を習慣にしましょう。
体の外側から温める
普段の服装を見直し、特に「下半身」を温めることを意識しましょう。
おなか、腰、おしりが冷えている人は、腹巻きや、シルクショーツ(ボトム)、温活パンツで冷え対策。
また、足が冷えていると血液も冷え、結果的に子宮の冷えにつながってしまいます。足先はいったん冷えると温まりにくいため、靴下やレッグウォーマーで、下半身全体を温めましょう。
おすすめの温活グッズ
もっと詳しく知りたい方は、こちらのコラムもおすすめ⇒『冷え対策に効果的なファッションとは?』
また、季節を問わずしっかりと湯船に浸かることも大切です。
ぬるめのお湯にゆったりと浸かり、体の芯まで温められるように10分以上入浴するのがおすすめ。運動と同じく、じんわりと汗がにじむ程度で、大量の汗をかく必要はありません。
まとめ
妊活をするうえでとても重要な温活ですが、妊娠中や産後のケアとして継続して行うことで、代謝や免疫力アップになり、日々健康的に過ごせます。
まずはできることから、自分のライフスタイルに合った温活スタイルを実践していきましょう。
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