痒くならない下着の選び方 ~肌トラブル改善講座 Vol.5~

痒くならない下着の選び方 下着のコラム:Column

今年は10月まで暑さが続くと言われていますが、なんとなく秋の訪れを感じる9月。
季節の変わりめは、肌の調子も崩れやすいです。

本日は、肌(全身)の痒みにスポットを当てて、約4年ぶり(!)の~肌トラブル改善講座~。
肌が痒いと、仕事や勉強に集中できずストレスになったり、夜によく眠れず疲れがたまる原因にもなります。
痒みの原因を知って、効果的な対処法や痒くならない下着インナーもご紹介します。

肌が痒くなる原因とは

肌が痒くなる原因として、「乾燥」「炎症」「アレルギー」「真菌」の大きく4つの原因があります。1つずつ詳しくみていきましょう。

乾燥による痒み

人間の皮膚は、皮脂膜でコーティングされた角質層(角層)からなる「バリア機能」によって守られています。
皮膚のバリア機能は、皮膚の水分を外に逃がさないようにするとともに、微生物やアレルゲンなどの異物の侵入をブロックしています。
しかし、間違ったスキンケアや加齢などによって皮膚のバリア機能が低下すると、皮膚から水分が逃げ出し、皮膚が乾燥していきます。
潤いを失った皮膚は、様々な外的刺激に対して無防備になり、少しの刺激でも痒みを感じるようになります。

乾燥による痒み

炎症による痒み

皮膚の病気、薬品・化粧品のかぶれ、虫刺され、特定の物質に対するアレルギー反応が起きるなど、皮膚の防御反応として、炎症が起こります。
皮膚に炎症が起こると、強い痒みとともに、赤みや痛み、腫れなどの症状がでます。アトピー性皮膚炎の痒み症状も、この炎症によるものです。

アレルギーによる痒み

食べ物や花粉など「アレルゲン」とよばれる特定の物質に対するアレルギー反応が生じると、炎症による痒みと同様に、痒み、赤みや腫れなどの症状がでます。
アレルゲンは人によって様々です。蕁麻疹の痒み症状は、このアレルギー反応によるものです。

真菌による痒み

いわゆる水虫(足白癬)やマラセチア毛包炎など、真菌類(カビ)の1種に感染することにより、皮膚に痒みが生じることがあります。

季節によって生じやすい痒みとは

代表的な痒みの原因が分かったところで、季節によって生じやすい痒みについて知っておきましょう。
今回は、「春夏」「秋冬」「季節の変わりめ」に分けてご紹介します。

春夏に肌が痒くなる原因

春は花粉やアレルゲン、夏は紫外線など、外的要因によって肌が刺激を受け、痒みを引き起こします。
花粉の季節に、肌が痒い、湿疹ができるといった症状が見られる場合は、花粉に対するアレルギー反応の可能性があります。

また、暖かくなる春夏は、汗をかく機会も増えます。に含まれる塩分やアンモニアといった成分は肌に刺激となり、それが痒みを引き起こす要因になることもあります。

春夏に肌が痒くなる原因

秋冬に肌が痒くなる原因

秋は、夏の紫外線の影響によって皮膚のバリア機能が低下しており、肌が乾燥しやすく、刺激を受けやすい状態です。さらに空気が乾燥しているため、肌の水分が奪われて乾燥しやすくなります。秋冬になると、肌が痒くなる方は、乾燥が原因であることが多いでしょう。

秋冬に肌が痒くなる原因

季節の変わりめに肌が痒くなる原因

季節の変わりめは、気温の変化が大きく、肌の状態が不安定で敏感になりがちです。さらに、空気の乾燥や花粉の影響を受けやすい時期でもあり、肌が痒くなりやすいタイミング。
皮脂が過剰に分泌されるなど皮脂トラブルが起きやすく、肌荒れが生じやすいため、それが原因で肌が痒くなることもあります。

肌が痒くても掻くのはNG!

肌が痒いと無意識でついつい掻いてしまいますが、掻き過ぎはNG。患部を掻いてしまうと、皮膚のバリア機能が低下し、掻きむしったことで、新たな刺激となり痒みが増してしまう恐れがあります。
痒いときは、患部を冷やしたり、別のことに意識を向けて気を紛らわす工夫をすると良いでしょう。

肌が痒くても掻くのはNG

肌が痒くならないための予防法

肌のバリア機能が低下しがちが季節の変わりめ、肌が痒くならないための予防法をご紹介します。

肌に刺激を与えない

肌をゴシゴシこすって体を洗っている人は要注意。肌の潤いに必要な皮脂まで落としているかもしれません。また、洗浄力が高い石鹸やボディソープを使ったり、長時間熱い湯船につかっている人も肌が乾燥しやすくなります。
痒みの原因である乾燥を防ぐために、低刺激の石鹸を使ったり、肌はこすらないように優しく洗いましょう。

保湿する

顔のスキンケアは念入りにしている方が多いと思いますが、体の保湿も忘れずにケアしましょう。
入浴後、化粧水やローションなど水分を浸透させてから、乳液やクリームなど油分の多いアイテムを重ねづけすると、肌に与えた水分が蒸発するのを防ぐことができ、しっかり保湿できます。

保湿する

痒くならない下着の選び方

毎日直接身に着けている下着インナーも、肌が痒くなる原因になることがあります。
これまでご説明した痒みの原因である、肌に刺激を与える下着、肌が乾燥しやすいインナーは避けて、少しでも痒いと思ったら着用をやめて、自分の肌に合った下着を選びましょう。

痒くならないブラジャー

バストまわりの肌は特に敏感で、毎日つけるブラジャーによる痒みにお悩みの方も多いです。

ブラジャーが肌に触れている部分が痒くなる原因は、固いワイヤーによる刺激、サイズが合っておらず締め付けによる刺激、他にも汗蒸れによって雑菌が繁殖してしまう場合や、化繊が肌に合っていない可能性もあります。

痒みを軽減させるために、肌に刺激を与えないノンワイヤーのソフトブラや、シルクやコットンなど天然素材のブラジャーを選びましょう。

シルク100%モールドブラ綿100%ガーゼブラジャー
綿ガーゼブラ日本製ブラ

痒くならないブラトップ、ブラキャミ

体調やシーンに合わせて、ブラトップ(カップ付タンクトップ)やブラキャミ(カップ付キャミソール)を着用する方が増えています。
ノンワイヤーで刺激が少ないとはいえ、アンダーゴムの締め付けによる刺激、生地が重なっている部分にが溜まりやすい場合があります。

アンダーゴムの締め付けが気になる方は、ゴムが前面のみで背中部分がフラットなタイプを選ぶと、汗蒸れ対策もできて一石二鳥です。

カップ付タンクトップ綿100%ガーゼ カップつきタンクトップ
シルク100%フライスカップつき半袖インナー綿100%ガーゼ カップつきキャミソール

痒くならないショーツ

雑菌が繁殖しやすいため衛生面も気になるデリケートゾーンの痒み。
ブラジャーと同様に、締め付けによる刺激はNG。蒸れない素材や形のショーツを選びましょう。

日本製ショーツ綿ガーゼゆるショーツ
シルクコットン 深ばきショーツ綿100%ガーゼふんどしパンツ

痒くならない肌着インナー

肌着は、締め付けによる刺激はあまりないと思いますが、インナーを着ると肌がチクチクする、痒くなる方は、化繊による刺激を受けている可能性があります。
また、冷感・発熱など機能性インナーは、汗を蒸発させて乾燥しやすい肌環境になりがち…。

米ぬかやコラーゲンなど保湿成分が入ったインナーで乾燥対策をしましょう。

米ぬか美肌インナー上下セット米ぬかガーゼ 長袖レギンスセット
ルナセル保湿 長袖インナーと10分丈レギンス上下セットフィラゲンワンピ

まとめ

気温の変化が大きく、肌が痒くなりやすい季節の変わりめに肌調子を整えておくと、紫外線や汗など刺激が多い夏も、乾燥しやすい冬も肌トラブルが起こりにくいです。

まずは、毎日身に着ける下着インナーを見直して、痒みに悩まされない日々を送りましょう。

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