「バチッ」っと突然くる静電気にビックリした経験はありませんか?
静電気が体内に蓄積されると、肌荒れや健康を損なう原因になることがあるため、注意が必要です。
静電気の一番の原因は乾燥ですが、実は衣類の素材の組み合わせによっても発生しやすさが違います。静電気をなるべく発生させないために、今回は静電気が起きにくい衣類の組み合わせ・静電気防止対策について、ご紹介したいと思います。
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静電気が起こるメカニズム
すべての物質は、(+)と(−)の電気を帯びています。
湿度が高いと空気中に電気は逃げていき物体に溜まることはないのですが、冬になって空気が乾燥すると、電気が空気中に逃げていかないため、どんどん電気が溜まり、静電気が発生しやすい状態になります。
また静電気は、異なる素材でできた衣類がこすれることでも発生します。衣類の摩擦によって電気を溜め込み、異なる極の素材が近づくことで放電し、磁石のように衣類同士がくっつき静電気となるのです。
静電気が身体に及ぼす影響とは?
静電気が身体にたまり帯電の状態を続けていると、単に「バチッ」と痛みを感じるだけでなく、健康や美容にも悪影響を及ぼしていることは、意外と知られていないのではないでしょうか。
実は静電気の影響により、体内からカルシウムなどのミネラル成分やビタミンCが流れ出てしまい、下記のような体調不良の一因になることがあります。
静電気が身体に及ぼす5つの症状
・免疫力の低下
・疲れやすくなる
・貧血になりやすくなる
・肩がこる
・胃腸の調子が悪くなる
また静電気発生によって、空気中のホコリやダニを引き寄せやすくなり、この状態が慢性的に続くと体調を崩しやすくなることもあります。
特に、家庭のホコリの中には、アレルギーと関係のあるダニの死骸や糞・カビなども含まれているため、敏感肌の方など体質によっては、静電気を身体に蓄積したままの状態でいることはNG!
普段から静電気を防止するための対策を行っておきましょう。
静電気の予防対策3選
では静電気の発生を予防するには、どのような方法があるのでしょうか?
ここでは簡単にできる静電気の発生を予防する対策を3つご紹介します。静電気に悩まされているという方はぜひ参考にしてください。
静電気防止グッズを使う
スプレーやキーホルダー等、最近は静電気防止グッズがたくさん販売されています。一時的な効果にはなりますが、使い方も簡単で手軽に購入できるので、何かひとつ持っておくと安心です。また、洗濯に柔軟剤を使うのもおすすめ!表面の滑りが良くなり、衣類同士の摩擦も減らすことができるので、静電気防止に役立ちます。
肌を保湿する
空気が乾燥していることも静電気が起きやすい原因ですが、お肌や髪の毛の乾燥も原因のひとつです。日頃からハンドクリームやトリートメントを使い、全身を保湿するようにしましょう。出先でどうしてもスカートがタイツにまとわりついて困った時は、ハンドクリームを薄く伸ばしタイツの上から足に塗ると改善されることもあるので、覚えておくと良いですね。
素材選びに気をつける
化学繊維より天然繊維の方が肌に近いため、電気を帯びにくく静電気防止に効果的です。特にシルクは、他の繊維と比べ保水量が高いため(※ポリエステルと比べると約20倍)、静電気予防に最適です。もともと放湿性も高いシルクですが、乾燥しているという訳ではなく、常に繊維の中に10%程度の水分を保有し続けています。下着やインナーなど、どこかにひとつシルクを取り入れると静電気が起こりにくくなります。
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着合わせ次第!静電気を起こしにくい素材とは?
衣類は様々な種類の素材からできていますが、プラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものとがあります。
素材は、(+)と(−)が離れていれば離れているほど強い静電気が起こり、衣類の素材の組み合わせによって、静電気の発生量が違います。
(+)と(+)、(−)と(−)のように、同じ性質の電気を帯電する素材なら、こすれあっても静電気は発生しにくくなります。重ね着をする時は同じ素材のものを重ねるようにし、それが難しい場合は、できるだけ近い素材のものを組み合わせるようにすると、静電気の発生を防ぐことができます。
また、他の繊維より保湿力に優れているシルクは、静電気を起こしにくかったり、もともと帯電しにくい綿や麻などの素材は、こすれあっても静電気が発生しない素材もあります。静電気が起きにくいということは、ほこりやダニなども集めにくいということですので、シルクや綿などの天然繊維は、お肌に優しく・衛生面においても大変おすすめです。
静電気対策コーディネート
先述したとおり、静電気は重ね着する衣類の組み合わせによって発生する場合があり、発生のしやすさは素材と関係しています。静電気が発生しやすい組み合わせと、発生しにくい組み合わせを覚えておくと、静電気が気になる時期も快適にオシャレを楽しめます。
カシミヤマフラー×セーター
カシミヤは、(+)に帯電しやすいので同じ性質を持つカシミヤやウールの重ね着がおすすめです。逆にポリエステルやアクリルを重ねてしまうと、静電気が発生しやすくなります。素材を使ったコーディネイトに迷ったら、下着やインナーに帯電しにくい綿やシルクの天然素材のアイテムを挟むと良いでしょう。
ナイロンタイツ×スカート
スカートが静電気でまとわりつく時は、洋服とタイツ(ストッキング)の組み合わせの問題かもしれません。ナイロンやウールのタイツは、(+)に帯電しやすい性質なので綿のスカートやボトムスを履くと静電気は発生しにくくなります。
コットンのスカートにシルクのレギンスを合わせているのに「なぜ、静電気が発生するのか。偽物のシルクでは?」とお客様からお問合せがあることがあります。しかしお話を詳しく伺ってみると、スカートの裏地がポリエステル素材だったり、梱包していたビニール袋が原因だったということがありました。
静電気が起こりにくいシルクも、ポリエステルとの組み合わせでは静電気量は大きくなります。もっともポリエステルは、摩擦帯電列で外れたところにありますので、静電気という観点からは、ポリエステルは避けた方がいい素材といえます。
また著しく空気が乾燥している場合は、シルクにおいても静電気は避けられないこともあります。加湿や保湿を十分に行い、乾燥しないよう普段から気をつけておくことも必要です。
静電気対策に最適なシルクインナー
「素材の組み合わせを考えるのは大変!」という方は、手軽に静電気予防ができるシルクインナーを取り入れてみてはいかがでしょうか。長袖インナーから靴下まで、さまざまなシルクの人気アイテムをご紹介します!
シルク100% 長袖インナー
シルク ペチパンツ(はらまき付)
シルク100% 10分丈レギンス
シルク100% スタンダードショーツ
シルク100% 5本指靴下
最後に…
いかがでしたか?静電気が発生しやすい人は、肌の乾燥や着ている衣類の組み合わせが原因かもしれません。(+)と(−)、反対の性質を持つ素材同士を組み合わせないようコーディネートすることがポイントです!
対策をしっかり行えば、静電気のストレスを軽減させることができるので、ぜひ試してみて下さい。
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