はじめて生理という言葉を知るのは、小学生くらいでしょうか。
母親から聞いたり、学校の授業で習ったり。(今でも女子だけ集められたりするのでしょうか…?)
最初は不安だらけですが、何回か生理を経験すると慣れてきて、その後は、特に生理について情報を得たり、誰かに相談することもなく、毎月の生理週間を過ごしていると思います。
人前で生理の話なんてするもんじゃない。
生理について悩みがあっても、恥ずかしくてできない。
ちょっと相談してみたいけど、病院にいくまでもない。(怖くていけない…)
などなど…、なかなかオープンに話すことができない生理の話。
本日は、「フェムテック」という言葉をきっかけに、女性にとって大切な生理について考えるコラムです。
フェムテックとは
英語で女性を意味する「Female」と技術を意味する「Technology」を掛け合わせた造語です。
テクノロジーを使って、女性特有の生物学的な機能から生じる健康問題を改善し、ヘルスケアやライフスタイルをサポートしようという発想から生まれました。
日本ではまだまだ浸透していませんが、欧米では2000年頃から企業がフェムテック関連の商品やサービスを展開しています。
具体的には、
・生理に関するもの(店頭で買いづらい生理用品の配送サービス、生理日予測アプリ、月経カップ)
・妊娠、出産に関するもの(産後の尿漏れ対策アプリ、母乳用の搾乳機)
・性生活に関するもの
・更年期に関するもの
・乳がん、卵巣がんなど女性特有の病気の早期発見に関するもの
フェムテックでは、これまで話題にしづらかった女性特有の分野にスポットをあてています。また、生理用品など女性をケアする商品やサービスをフェムケア(Femcare)として分類される場合もあります。
生理に関するもの
テクノロジーと聞くと、なんだかたいそうな話になりそうですが…。
サニタリーショーツ(生理用パンツ)や生理用ナプキンなど生理用品もフェムテック商品です。
生理の時、普段はいているショーツではなく、なぜサニタリーショーツをはくのか。
サニタリーショーツは、ナプキンが動かないように固定させるパターンを使っていたり、横漏れしてもショーツから染み出さない防水布などの機能が備わっています。
また生理期は、ホルモンバランスが崩れることから、お肌が敏感になり、ショーツの締め付けでかゆくなったり、肌荒れ・肌トラブルを起こすことも…。敏感な生理期は特に、やさしいショーツを着用することがおすすめです。
ボディヒンツのやさしいサニタリーショーツ
また、生理用ナプキンについても考え方が見直されてきています。
紙製のナプキンを使用すると“紙ナプキンに含まれる、高分子ポリマーが体内に入り込んで危険”という噂がありますが、そんなことはありえないそうです。
しかし、紙ナプキンを使用中に、お肌がかぶれたり、蒸れ感、不快感が多い時は、布ナプキンに変えてみるのもおすすめです。(布ナプキンも、紙ナプキン同様、長時間取り替えずにいると、冷えたり、雑菌が繁殖しますので、こまめな取り換えを!)
お肌にやさしいのはもちろんですが、洗って繰り返し使えて環境にやさしいことも、布ナプキンが広まっている理由の1つです。
ボディヒンツの布ナプキン(エコナップ)とシルクパンティライナー
SDGs(エス・ディー・ジーズ)
少し話は逸れますが、2015年9月に国連サミットで採択された、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)にも、フェムテックを推進するものや、環境に配慮したものが目標として掲げられています。
⑤ジェンダー平等を実現しよう
一部抜粋:リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)関連のケアやサービスへのアクセスを確保し、土地や財産などの経済的資源に対する平等なアクセスを女性に認めること
⑫つくる責任 つかう責任
一部抜粋:商品や資源を生産、消費する方法を変えることで、エコロジカル・フットプリント(人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な面積として示した数値)を早急に削減することが必要
タカギのCSR活動
最後に手前味噌ですが、ボディヒンツ運営元(株)タカギのCSR活動について、ご紹介させてください。
今年で創業90周年の下着メーカー(株)タカギでは、2018年から「HAPPPY プロジェクト」という生理に関するCSR活動をしています。
女性が長く付き合っていくことになる月経についての正しい知識と対処方法を紹介し、月経とポジティブに 向き合えるようサポートしていくプロジェクト。
3つの「P」は、~Peaceful and Precious Period~。
長年サニタリーショーツを研究し、女性の月経と向き合ってきた経験を活かした、タカギならではの『月経教育支援』社会貢献活動です。
月経についての知識を広めることで、女性自身が月経を負担と考えるのではなく、月経と向き合いながら活躍できる。また男性も正しく理解することで、男性も女性も生活しやすくなってほしいと願っています。
小中学校や施設等で講演会をしていますので、ご興味のある方は、ぜひタカギHPのお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
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